ZGF-0/OGRE
ZGF-0/OGRE(オウガ)
機体解説
当機は、実際の戦場での即戦力を目指し、「近接特化」の独特な戦闘スタイルを持つ傭兵「聖・真琴/ga1622」の提案により製作された「試作機」である。
元来の追加スラスターを駆使した空/陸問わない特異な機動を更に突き詰め、回避行動のみに限らず攻撃行動にも積極的に取り入れていく事を主眼にし、特に【攻撃】【回避】【行動】に重点を置いて開発されている。
それにより「物理打撃力」「回避能力」に関しては、極めて高い数値を叩き出す事に成功している。

特徴的な「飛行形態」は、ある程度、テスターであり発案者である「聖・真琴/ga1622」の好みも反映されているが、基本的には「超音速域」での空戦ではなく、「亜音速域+α」での空中格闘戦…ドッグファイト時の機動性を最優先に考えられた上で、操縦のシビアさ/不安定さは否めないが機動性に勝る「前進翼」を採用している事から説明が付くだろう。
また、空/陸即時展開の能力を考慮し、「STOVL(短距離離着陸/垂直離着陸)機」としての開発も同時に行われた。

開発機体No.:『ZGF-0』…「重力&慣性力を御する」と言う意味を待たせたZero-Gravity(或いは[Zero-Gravitation]/無重力)Fighter。
機体呼称名:『OGRE/オウガ』…苛烈な攻撃力を表すものとして「人食い鬼」の名を冠する。



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※公開画像は「発案&開発補助/テスター」でもある『聖・真琴/ga1622』搭乗機。
テスターによる、当機への「機体愛称」は【凰呀/おうが】

 対バグア戦では「ステルス性」の有効度は高くない事実を受け、『隊長機』としての
 視認性/囮性を優先し、また、テスター個人の希望も踏まえ…
 『イタリアン・レッド/俗に言われる「フェラーリ(スクーデリア)レッド」』
 …の、グロス塗装が機体背面等「赤色」部分に施されており、テスター個人のパー
 ソナル・エンブレム及び小隊エンブレム/コールNo.のペイントも施されている。

 「グロス塗装」と言う事からも塗膜が丹念に磨かれており、あたかも「ショーモデル」
 の様な光沢を有する。
 それによる副産物として、僅かながらに「Cd値」の低減にも貢献している。

 本来の航空機…それも戦場に投入される「戦闘機体」において、光反射率の高い
 「グロス塗装」は敬遠されるモノであるが、テスター本人が「軍属」ではない個人の
 「傭兵」である事も理由の一つとなっている。
聖・真琴/ga1622 CTSマイページ
3-style
ZGF-0 Primary Function/SPECIFICATION
FIGHTER-Mode
 ※Length(全長)
 ※Wingspan(全翼長)
 ※Height(全高/飛行時)
 ※Mass(空虚重量)
15.46m
14.78m
2.95m
11.45t
HUMANOID-Mode
 ※Height(全高/センサー・アンテナ含む)
 ※Width(幅員/肩装甲両端部にて)
 ※Width(全幅/腕&脚両端部にて)
12.65m
6.78m
7.56m
航行速度
 ※通常最高速度
 ※ブースト最高速度(瞬間最大戦速)
 ※巡航速度(アフターバーナー未使用時)
 ※歩行最高速度
 ※装輪走行(瞬間最速時)
M2.31
M6.96
1072km/h
40km/h
430km/h
※※※愛称説明:敵(バグア)を滅するモノとして、『魂喰い/喰らう者』の意味を含め、当機体の愛称としている。
※※※愛称説明:また、当機体名【OGRE/オウガ(人食い鬼)】も、テスターにより命名されている。
聖・真琴/ga1622 パーソナル・エンブレム
ZGF-0 機体特徴

スラスター併用の特異機動を含めた「機体制御」

スラスター使用による急激な機動において、操縦者/機体への負担と言うマイナス要素を軽減する事も含め、マニュアルの操縦系統のみならず、エミタAIとのリンク及び操縦者の「生体反応」までも積極的に取り込み、機動にフィードバック…
取り込んだ「操縦者の生体反応(脳波/身体状態)」を基に、機体AIにサポートさせる手法を採用している。
この「サポートAI」を『iological eaction linear endering ngine ystem /意訳:生体反応直結型機動描写装置』と名付け、その略称を【BRRES/ブレス】としている。

これと、「擬似慣性制御」とも言えるフィールド展開ユニット及び機体各部(全29基/航空機形態時:※1)に装備されたスラスターにより、被弾回避/衝突回避において、通常戦闘機とは比較にならない …明らかに特異な機動を可能とする。

※1:歩行形態時においては、該当スラスター13基+両足後部/背面のメインエンジンを利用。

ここで、スラスターの各配置と運用時についても記載しておくとしよう。
まず当機のスラスターのほとんどは、通常時は収納されている。 露出している「機体背面2基」及び「左右メインエンジン脇上下の各4基」以外は、黒(機体上面)/白(機体下面)に貼られている「三角形のラベル」部に位置するスライド・ハッチ内に収納されている。
通常航行時は空気抵抗を考慮しハッチは閉じられているが、VTOL/ホバリング機動時あるいは、空戦開始と共に開放…即座にスラスターを使えるよう常時待機となる。
また、歩行形態変型時に至っては、機体外部へ向く該当スラスターの全スライド・ハッチを解放し、同様に常時待機状態に移行する。

本来、当機の機動能力に関しては、有人運用ではない…シミュレーション・データ上の性能…であれば、凄まじいまでの能力を誇る。
…だが、その当機本来の機動力に、如何に能力者と言えど操縦者自身が「生身の人間」である以上、「正常な状態」を保てるものではない。

そこで発案されたのが…
リンクさせた操縦者自身の「生体反応」と、これまでの「運用による技量/癖」と言った要素をAI/[BRRES]が認識(※2)する事で、「その時点で操縦者にとってベストな機体性能をリセッティング」すると言う、言わば「更新型プログラム・リミッター」を採用する事である。

※2:特異な機動による「空間認識失調」や「G-LOC」と言った、操縦者の身体異常の兆候を
※※2:生体信号より感知し防止するリミッターを備え、生存率向上に貢献している。

これにより、どれほど優れた操縦者が扱った場合でも、実質、機体の性能限界を超える事は起こり得ない。

仮に、この「機体性能限界」を超える程の機動を起こした場合…
それは「=操縦者の身体異常発生」を意味する。
言うなれば、如何に卓抜した操縦技術を持つパイロットであろうと…どれほど「人間離れした機動」を実践しようとも、更に「それ以上の機体性能」を残しておく事で、操縦者への精神的不安を払拭しようと言うものである。
結果として、常に操縦者の能力限界域での運用が可能となり、その限界域ですら機体にとっては限界で有り得ない…と言う、オーバークオリティとも言えるメカニカル・パフォーマンスを実現するに至る。


以上のように「AIを介したサポートシステム」をメインにする機体制御を行う為に、一つの懸念も発生してくる。
それは…
「プログラムのクラッシュ」による機体制御不能である。

これに関しては…詳しい事をココで述べる訳にはいかないが…
『複数のバックアップを常に取っている』とだけ表記するに留めておく事とする。


歩行形態

機体固有装備
1:圧練素子(仮称)
これについては、ほぼ、テスターの得意とする戦法の弱点を補う目的で採用している。
何故ならばテスター曰く…

※※※『空も陸も一気に間合い詰めて、至近距離からの肉弾戦んっ!!』
※※※『防御よりも機動性を最重視して、とにかく素早しっこく走り回れないとねぇ〜♪にゃふふ☆』

……………なのだそうだ。
装輪時

如何にも『近接特化 及び 機動力を活かした白兵戦』を自身のスタイルとしている庸兵らしい言葉ではあるが…
敵前での「瞬間的な接敵」には、被弾のリスクが常に付き纏う。仮に機動力を上げる事で多少の対応策と出来たとしても、それだけではおぼつかない。
故に、当機には「圧電素子」の技術を転用した「圧練素子(仮称)」を機体各部の装甲に埋め込んである。

本来の「圧電素子」の使用例を挙げると…
高速道路上の「走行振動」によって発電し、高速道路上に設置されている照明装置の電力として使用/備蓄する…と言う物が代表的な例である。

これを「練力」に置き換える事により…接敵するまでに被弾した場合、その「被弾振動」を利用し練力を蓄える事が出来るもの…とした。
また、余剰分の練力は「スキル/ブースト発動時」に還元され、消費練力の軽減、あるいはスキル効果の上乗せを実現するモノとなる。

飛行形態
2:クローズド・キャノピー
接近戦でのコクピット周辺へのダメージは、即機体行動不能…
ひいては、操縦者の生存危機に直結する部分である為、透明樹脂製ではなく、機体同様の複合素材装甲(メトロニウム装甲部材含む)によるクローズド・キャノピーを採用する。
これにより、超音速飛行時の抵抗/発熱に耐え得る強度を確保出来ると共に、搭乗者の生存率向上にも貢献している。

遮断された視界は、キャノピー表面の8基/機首下部の6基/機体後方の1基、全15基(航空機形態時・※3)のセンサー・カメラによって取得される情報を、キャノピー内面の天球型スクリーンに投影。
更に操縦者の前面に大型インターフェイスを備え、HMD(ヘッドマウント・ディスプレイ)と併用する事で、操縦者の向きを問わず、常にあらゆる情報を操縦者に提供する形を執る。

※3:歩行形態時においては…
※※2:頭部/眼部/キャノピー表面(前側)3基/機首下部(背面へ移動)6基
※※2:該当11基のセンサー・カメラによって賄われる。

また、機首下部のカメラを利用する事により、偵察任務で必須となる「カメラ分のスロット確保」の煩わしさからも解放される。

3:STOVL能力Short Take Off and Vertical Landing)
平常時の「短距離離着陸(STOL)」に加え、メインエンジン(両脚部)間に装備される「推力偏向型」の第3エンジンを真下方向へ稼動(※4)させ、機体下部に取り付けられている該当11基のスラスターを適宜併用する事で「垂直離着陸(VTOL)」及び短時間の「ホバリング」をも可能としている。

※4:現存通常機「スホーイSu-37」の推力偏向エンジンのノウハウを応用し、可動領域を増大させる事に成功。…水平〜+15°/水平〜-90°の範囲での推力偏向を可能としている。
※※※また、応用時点での参考技術として、現存Kv「クルメタルCD-016/シュテルン」のVTOL能力も大いに活用された。

※※※(本来のコンセプト時点では、現存戦闘機「F-35B/ライトニング2(STOVL機)」のメインエンジンである「F-135」型エンジンを参照していますが、1990年以降の歴史が変わっているCTS世界
※※※ では「F-35シリーズ」自体が存在しないので、上記の設定となります・by作者)

現状では、空中での「静止行動」の必要性もあまりないが、これによる「行動の幅」が出来る事も事実であり、テスターよりの強い要望を受け入れる形で採用している。
現存する通常Kvにおいてネックとなっていた「空中変型」も、ホバー機能を有効利用する事により「空中変型=失速」の問題点をかなりのレベルで解消する事も可能である。

この能力を利用し、テスターの行った機動では…
ある程度の高度で「人型変型」…メインエンジンとスラスターを併用した機体制御を行う事で、人型のまま…その上、銃撃を敢行しながらの「空挺降下」を見せた。
更には、上記の逆の機動とも言える…その場からの直上ジャンプ後、人型で擬似ホバリング…飛行形態への変型を終え、ブースト加速で飛び去っても見せたのである。



----------以上が、約1年半の年月を掛け、開発/改修を繰り返してきた当機体「ZGF-0/OGRE」である。

再三に渡るテストを経る事により、機体形状に関しては若干の変更が起きた。
…とは言え、コンセプトそのものは開発当初よりのモノを完全に踏襲しており、機体運用上の不具合についても、テスター搭乗時に限り完全に払拭されている。
僅かな「不具合」と呼べるものがあるならば…
「軍属ではない[個人]の傭兵からの提案」である事、そして上記した複雑なシステムをメインとした事による「開発費の高騰」が考えられる。

当機が採用されるか否かは、この後の協議による処が大きいので何とも言えないが…採用された場合の「機体価格の高騰」も避けられない可能性は大きい。



以上の解説を以って、傭兵でありテスターを努めた「聖・真琴/ga1622」提案のKv案を提出するものである。
各「機体性能数値」及び「機体特殊能力」については、他Kvとの兼ね合いもある為、ココでは未記載に留めたいと考える。


-- 2010,03/27 現在 --






 その後の協議の結果、当機「ZGF−0/OGRE」は『 カプロイア社・新型Kv 』として正式採用が決定。
 2010年5月下旬の市販化に向け、量産体制も整いつつある。
  ‐‐量産仕様の機体No.は『ZGF−R1(R1の[R]は[Reference/標準機]の意)』。
  ‐‐機体呼称を『オウガ』とする。

 尚、当機「ZGF−0/OGRE」は試作型ながら、開発テスターの搭乗機体として ―2010年5月11日現在― 実戦配備されている。


 採用/実戦配備の決定に伴い、試作機/量産機共に機体特殊能力(スキル)も整備された。
 元々の機体装備(推力偏向ノズル & スラスターノズル)による「STOVL」能力 及び 「ホバリング」能力に加え、カプロイア社独自の『ツインブースト』による高推力を付加。
 これにより、ただでさえ「じゃじゃ馬」である当機は更に凶暴なモノへと変貌を遂げる。
 …が、ただ単に『凶暴』なだけではなく「滞空/攻性」と言う異なる2つのモードを備え、その切り替えにより臨機応変 且つ 切れ味鋭い機動を可能とした。
 また、試作段階より存在した『圧練素子』を昇華し、既存Kvの装備としては特異な「練力変換装置【圧練装甲】」として実装されている。



 当機体「ZGF」の量産化に伴い、主にコスト面から来る制約を解決する意味も含め、量産機となる「ZGF-R1/オウガ」には、上記試作機「ZGF-0/OGRE」と機体設計
 /装備面において相違点を持たせる事となった。
 大まかな相違点として、飛行/歩行形態共通点では…「コクピット部の半クローズ化/不要と思われる部位のスラスター撤去/翼形状・面積の変更」…である。
 他、歩行形態に至っての相違点とすれば、「頭部形状の変更/装輪装置の簡略化」となっている。

 以下、相違点詳細
 ・キャノピー
  タキシング時の周辺(足元)確認/ドッグファイト時の瞬間的な目視での視認性を考慮し、歩行形態での生存性確保の為「半クローズド」へ変更(→コストダウン含む)。
  これにより、キャノピー内「天球スクリーン」は廃止。
  HMD(ヘッドマウント・ディスプレイ)及び、キャノピー前半部内(操縦者前面)に設置される大型インターフェイスでの情報 及び 前方&下方視界投影。
 ・スラスター
  全スラスター数:試作機(ZGF-0):29基 ⇒ 量産機(ZGF-R1):21基
  試作機飛行形態機首部:3基x2 ⇒ 量産機機首部:2基x2
  試作機歩行形態両足部:4基x2 ⇒ 量産機両足部:2基x2
  試作機歩行形態両肩後部:1基x2 ⇒ 量産機両肩後部:排除
 ・翼形状
  主翼を「W字平面形状翼」とし主翼全体を後方へ広げ、機体重心を後方に移動させると共に整流面の最適化を図る事で、超高速巡航時の安定性を確保。
  カナード翼/尾翼の面積縮小/後方へのスラントにより、ピーキーな機体反応を緩和させた上で必要十分な機動力確保の為、双方を試作機同様「全翼可動型」とする。
  これによる副産物として量産機「R1」は試作機「0」より、飛行速度の面で僅かながらに性能を伸ばす事に成功している。
 ・頭部形状(歩行形態)
  主に試作機との差別化が目的ではあるが、試作機に於いて頭部下方に位置していた各種センサー類を1ブロックに纏め、頭部上方へ移動。
  センサー・マスト化する事により、該当センサー類の飛行形態時での使用も可能とした。
 ・装輪装置
  接地パーツを「履帯」から「車輪」へと変更する事で、周辺パーツ形状の簡略化と小型化を実現。
  結果的に、僅かながらに試作機同装置以上の剛性を確保でき、また、展開プロセスの簡略化と整備性も向上させている。

 (以上の相違点は、設定上/ヴィジュアル上の違いなので、CTS世界内での「試作機/量産機の機体性能差云々」には事実上まるぅ〜で関係ありません・by作者)


-- 2010,05/13 追記 --



 当機(ZGF-0/OGRE 及び ZGF-R1/オウガ)は、潟eラネッツ運営のWTRPG【CATCH the SKY -地球SOS-】において 
晴れて『ユーザー・オリジナル/投稿機体 公式採用一号機』と言う名誉を頂くに至りました。
関係者の皆様、そして、応援して下さったPL/PCの皆様…心よりの感謝を♪

―― この度は、誠にありがとうございました ――


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